今の時代、情報は毎日無限に流れています。
誰でも簡単に発信ができる一方で、「誰を信じるべきか」「どれが本物か」が見えづらくなっています。
だからこそ、今選ばれるのは、“情報を持っている人”ではなく、“意味のある情報を届けられる人”です。
そして、その鍵になるのが「本当の付加価値」です。
「いいもの」だけでは、もう選ばれない

私は今、フィリピンでレストランを経営していますが、現場で日々実感しているのは、
「味がいい」「値段が安い」だけでは選ばれないという現実です。
お客様が求めているのは、「そこで何が体験できるか」「どんな価値が得られるか」。
つまり、“機能”ではなく“意味”が重要な時代なのです。
モノやスキルではなく、「魅せ方」で価値が決まる

今あるものに、新しい文脈をつけて再定義する――
これが付加価値の本質です。
- 豆腐 → 「高タンパク・低糖質」の豆腐バー
- 工場の技術 → 「回転寿司」という発明
- 鉄板焼き → ライダー風演出で“非日常体験”に変化
私の店でも、広い鉄板焼きとモールの2階の立地を活かして、盛り上がりを見せ、一階から2階に行ってみようという動機作りを作り、世界観の導線を整えることで、
**「写真を撮りたくなる体験型レストラン」**として、付加価値を作っています。
若者市場は確かに大きい。でも“読みづらい”
日本国内でも、若者市場は決して小さくありません。
特にZ世代〜ミレニアル世代は、トレンドの起点になりやすく、SNSの拡散力もあります。
しかしその一方で、飽きるのが早く、価値観の変化も速い。
さらに、人口自体が減少傾向にあり、節約志向・コスパ重視で無駄遣いをしない傾向も強まっています。
つまり、若者マーケットは流動的で“読みにくい”市場なのです。
だからこそ、グローバル感覚と英語が必要になる
国内市場が縮小していく中で、今後ますます求められるのが、**「海外視点で考える力」と「英語を使って動ける力」**です。
たとえば、なぜ韓国は世界で通用するアーティスト、映画、商品を次々と生み出しているのか?
それは、彼らが「韓国国内で売れればいい」と一ミリも考えていないからです。
韓国のマーケティングは最初から「世界市場」を前提に作られており、看板・映像・演出のレベルが世界基準。
アメリカやフィリピンで成功している日本食レストランのオーナーが韓国人であるケースも多く、
その理由は、**グローバル感覚と“伝え方の上手さ”**にあります。
自分の経験やスキルも、見せ方で価値が変わる
私も初めは、「英語なんてまだ完璧じゃないし」「海外で勝負なんて無理かも」と思っていました。
でも、いざ挑戦してみると、言葉よりも“伝える姿勢”と“工夫”の方が大事だと気づきました。
だからこそ、今の自分にしか語れない経験やストーリーを発信することが、
他者と差別化された“付加価値”になっていくのです。
まとめ|意味ある付加価値が、人とビジネスを動かす
これからの時代、情報や商品があふれる中で選ばれるには、以下の要素が欠かせません。
- 「今あるもの」をどう再定義するか(=視点をずらす力)
- 「伝え方」をどう工夫するか(=ストーリー性と体験設計)
- 「国内」ではなく「世界」を見据えること(=グローバル思考+英語)
- 「情報」ではなく「意味」で届ける(=価値の本質)
若者市場だけを追いかけるのではなく、視点を海外にも向けて、
“選ばれる側から、選ばせる側へ”シフトすることが、生き残る鍵になると私は確信しています。
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