私たちは、無意識のうちに「普通こうだよね」という常識や多数派の流れに沿って生きています。
しかし、本当に成功している人、結果を出している人は、**常に“逆から考えている”**のです。
この思考法は、ビジネス、勉強、人間関係、人生設計、そして投資――あらゆる分野に応用できます。
そして、これはまさに私自身がここ数年で強く実感したことでもあります。
一見遠回りに見えても、逆から考えることで本質が見え、行動がシンプルになる。
今回は、私自身の体験を交えながら、「逆から考える」ことの価値と、実践方法をお伝えします。
ビジネス|売ろうとすると売れなくなる
私がビジネスを始めたばかりの頃、どうやって売り込むか、どう口説くかばかりを考えていました。 でも、どれだけ商品が良くても、押せば押すほど相手が引いていく感覚を何度も経験しました。
そして気づいたのは、「売る」ではなく「買いたくなる理由を用意する」ことの方が重要だということです。
他の人と同じアイデアでも、初期はうまくいくかもしれませんが、差別化ができない限り、すぐに失速します。
だからこそ、「売らない前提でどう存在感を出すか」、この逆の視点が必要だと痛感しました。
勉強|ゴールから逆算するのが本質
学生時代は、目の前の課題をこなすことばかりに必死でした。 しかし、社会に出てからは、「この知識をどこで活かすのか」を考えないと、身につかないことに気づきました。
特に英語学習では、TOEICの点数を目標にするのではなく、「英語でビジネスをする」「海外で経営をする」という目的を先に明確にしたことで、必要な単語や会話表現に自然と集中できたのです。
目的→戦略→行動。 この流れを理解してから、勉強の効率と実用性が一気に変わりました。
人生のゴール|“最後”から現在をデザインする
私が人生について深く考え始めたのは、事業で大きな挫折を経験したときでした。 何をやっても満たされない。努力しても不安が消えない。
そんな時、「自分は何のために生きてるんだ?」と本気で向き合うようになったんです。
そこで出てきたのが、**「どう死にたいか」**という問いでした。
- 死ぬときに後悔しないには?
- 誰と笑っていたいか?
- 子どもや仲間に何を残したいか?
それを意識するようになってから、日々の選択が研ぎ澄まされ、迷いが少なくなったんです。
“終わり”から今を設計すると、ブレない人生戦略ができると本気で感じています。
人間関係|距離を詰めるほど、遠ざかることがある
昔の私は、たくさんの人に好かれようとして、会話を盛り上げたり、合わせたりしていました。 でも、なぜか深い関係にはなれない。疲れるばかりで、信頼されている実感もない。
ある時から、「媚びない」「無理に仲良くなろうとしない」ことを意識してみました。 すると、自然体のままで繋がれる人との縁が残り、逆に変に気を使う関係は自然に離れていったのです。
また、周囲と同じ道を選ばず、自分だけ違う選択をしたとき、不安や孤独を感じることもありました。 でも今となっては、そういう選択が**“自分にしか語れないストーリー”になっている**と確信しています。
投資|感情と逆に動ける人が利益を出す
私が投資を始めた当初、よくやってしまっていたのが「怖くて売る」「みんなが買ってるから買う」行動。 結果的に、タイミングはいつもズレて、利益は薄かった。
でも、徐々に投資で成果を出している人を観察するうちに気づいたのは、彼らは感情の逆を冷静に取っていたということです。
- 怖い時に買い、熱狂しているときに引く
- 人気が出たら疑い、誰も注目していない時に調べる
この“逆張りの視点”を持つことで、少しずつ損切りが減り、冷静に判断できるようになっていきました。
まとめ|逆から見ることで“核心”が見える
私たちは、つい周囲と同じように考え、流されるように選択しがちです。
でも、結果を出している人は皆、“逆”から考えています。
- 売るより、選ばれる方法を考える
- 知識より、使い道から考える
- 将来より、なりたい姿から考える
- もらうより、与える側に立つ
- 群れず、逆を行く勇気を持つ
私はこれまで何度も遠回りや失敗をしてきました。けれど、いつも大きな転機は「逆から考えた瞬間」に訪れました。
この思考を持てば、誰でも「多数派から一歩抜ける」存在になれます。 そしてその一歩が、人生を大きく変えていくきっかけになるのです。
あなたも、今日から「逆から」考えてみませんか?
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